ソリッド=中身の充実した(データの裏付けがある)

海外投資の世界では有名な広瀬氏のBlogで、一つ勉強になった表現があった。ソリッド(Solid)という表現だ。何か中学か高校の英語で出てきた気がするが、意味は良くわからん。調べてみると、どうやらSolidとは「硬質な」とか「中身の充実した」とかいう意味の形容詞なようだ。

【一部抜粋】
それから金融メディアはデータが全てだと僕は個人的に思っています。だからクダクダ能書き垂れるのは最小限にして、データに語らせることを優先します。(中略)投資家は、いつも間違ってばかりいる僕の意見など、どうでもいいと思っている筈です。でもデータの正確さや早さは数カ月観察していると「こいつはソリッドだな」ということは、わかる。
(中略)だから本当の主役はデータです。既存メディアを、どう打ち負かす?という事は、言いかえれば主役であるデータの調理の仕方や料理を出すスピードで、どう差別化するか?という問題に他ならないのです。
http://markethack.net/archives/51873883.html

なるほど、確かに金融業界では、ぐだぐだ御託を並べるより、データを見せることの方が遙かに重要。てゆうか、データの裏付けのない理論など、何の価値もない。テクニカル分析〜特にチャートの理論なんてのは、このSolidという概念が全く欠けているわな。グランビルの法則(笑)、エリオット波動(失笑)って感じだね。ソリッドの欠片もないわな。

一方で自分は、シーゲルの長期投資理論や、ファンダメンタルインデックスの優位性などは、データの裏付けがあるから信用している。経験だとか、机上の空論だけで語られた理論なら、一切信用していないわ。

てゆうかこんなもの、金融業界に限った話じゃなかろう。プレゼン資料とかって、データの裏付けが無いものなんて、検討すら値しないわな。新商品や新規出店を検討するとき、事業の切り捨て・リストラを行うとき、ビジネスのあらゆる場面で、データの裏付けは不可欠。要はどれだけ効果的なデータを集め、それを見せられるかという能力に「Solid」が該当する訳だね。